効率的に酸素を身体中に行き渡らせるために「毛細血管」を発達させよう!
酸素を身体中に行き渡らせるために最も重要なのは?
マラソンのように長時間にわたり、身体を動かし続けるためのエネルギーをつくるためには、大量の酸素が必要となります。
その酸素を運ぶ役割を担う血液を、筋肉に送り込むのが血管なのですが、その血管の中でも全体の99%を占めているのが「毛細血管」です。
毛細血管は体中に張り巡らされている最も細い血管で、身体の隅々にまで酸素を行き渡らせるとともに、不要な二酸化炭素や老廃物などを体外に押し出す重要な役割を担っています。
この毛細血管は何も対策を取らずにいると、歳を重ねるにつれてどんどん減っていってしまいます。
毛細血管が減れば、身体中に血液(酸素)が行き渡りにくくなり、エネルギーが効率よく作り出せなくなる事はもちろん、老廃物が体外に出ていきにくくなるため老化の大きな原因にもなります。
毛細血管を増やすためには?
逆にこの毛細血管を発達させる事ができれば、酸素は身体中に行き渡りやすくなり、より多くのエネルギーを効率よく生み出す事ができるようになります。
また他にも若返り効果など、多くの効果が期待できるようになります。
そんな多くのメリットが見込める毛細血管を発達させる1番の方法は、長い時間身体を動かし続ける事。
身体を動かし続けると、身体中の筋肉が酸素不足の状態になり、その不足を補うため心肺がより活発に動き、身体中に多くの血液を送り込もうとするようになります。
すると酸素をもらう側にある筋肉も、より多くの酸素を隅々まで受け取るべく、毛細血管をどんどん広げていこうとしていきます。
こうして長い時間身体を動かし続けるうちに、自然と毛細血管は発達していって、より多くの酸素を全身の筋肉に運び込みやすくなります。
毛細血管を増やすのに適したメニューは?
この毛細血管は筋肉に刺激を与える時間が長ければ長いほど、増えやすくなります。
マラソンで長い時間筋肉に刺激を与え続けるトレーニング方法と言えば、ロング走や距離走、LSDなど長い時間走り続けるメニューがあります。
これらのメニューは余裕のあるペースで走り続ける練習のため、きついペースで走るより長続きしやすいのがポイント。
ちなみに毛細血管は最低30分あれば発達すると言われていますが、ある程度の効果(毛細血管の発達)を期待するなら、最低でも1回の練習で、1時間半以上は走り続けたいところです。
ただあまりにも長く走り続けると、老廃物も溜まりやすくなったりと、必要以上に疲労を残してしまう可能性もあります。
そこで毛細血管をより発達させたい・・・という方も40kmLSDなどちょっと特殊なメニューをするとき以外は、どれだけ長くても3時間までにとどめるようにして、無理なく毛細血管を発達させて行くよう心がけてください!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。