インターバル走と同様の効果が見込める「ステップカウント」とは?
マラソンレースで4時間切り以上の結果を目指すためには、避けて通るのが難しいメニューの一つがインターバル走。
・・・ですがインターバルはマラソントレーニングの中でも、屈指のきつさを誇るトレーニングで、毎週実施しようと思うと途中で心折れてしまう方も多いのでは?
そんな方におすすめなメニューに「ステップ・カウント」があります。
ステップ・カウントとは
ステップ・カウントとは世界的ランニング名著ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版に紹介されているインターバル系のトレーニング方法。
具体的にはインターバルのペース(全力の8〜9割程度)でまず10歩(歩数は右足が着地するごとにカウント)疾走し、そのあとは10歩ジョギングをします。
次は20歩疾走して20歩ジョギング、30歩疾走して30歩ジョギングと、それぞれ100歩になるまで10歩ずつ増やしていきます。
そして100歩まで行った後は、90歩疾走して90歩ジョギング、80歩疾走して80歩ジョギングと、それぞれ10歩になるまで10歩ずつ減らしていきます。
このステップ・カウントでは練習時間は24〜25分程度、距離は5〜6.5km前後と多少さは出ますが基本的には初心者の方もシリアスランナーも練習時間はほぼ一緒になります。
時計はあまり気にせず
インターバル走と言えば、つい自分の走っているペースが気になりますが、このステップカウント走は歩数に意識が行くため、それほど時計は気にならないはずです。
その分気持ち的には一般的なインターバルよりも、かなり余裕を持って練習に臨む事ができるはずです。
また自分の感覚に応じてペース配分できるのも、ステップカウントの大きなメリットと言えます。
マラソンの練習ではつい時計ばかりが気になってしまいますが、時には時計を忘れて、感覚のままに走る練習も重要。
そういう意味ではステップカウントは、時計に縛られすぎの市民ランナーの皆さんの心を解放する手助けをしてくれるかもしれません。
ステップカウントはいつでもどこでも実施可能
ステップカウント走は歩数に合わせてペースを上げ下げするため、トラックなど距離表示がないところでも実施する事が可能。
そのおかげでちょっとした隙間時間を見つけて実施できるうえ、インターバルと同様の効果も見込めてと、どなたにでもオススメしやすいメニュー。
まだ日本では聞き馴染みのないメニューではありますが、インターバルに食傷気味の方や、インターバルを実施するのにまだ抵抗がある・・・という方はぜひ一度試してみてください!!
今回の記事で参考にさせていただいた書籍
ベースボール・マガジン社 (2016-03-22)
売り上げランキング: 8,027
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。