脂肪を効率良く燃やしながら走るにはどのような練習が必要?
身体についてしまった体脂肪は、ランナーだけでなく、多くの方にとって邪魔者扱いされがち・・・
ですがことフルマラソンにおいてはこの体脂肪が、42.195kmを最後まで力強く走りきるための一番の武器にもなり得ます。
マラソンでの最大のエネルギー源はグリコーゲン
マラソンを走るためのエネルギー源として、真っ先に思い浮かぶのがグリコーゲン(=糖質)。
グリコーゲンは燃焼効率が良く、最優先でエネルギー源として使われます。
ただ人間の身体に溜め込んでおけるグリコーゲンには限りがあり、30km〜フルマラソンのような長い距離を走っていると、途中で枯渇してしまい、エネルギー切れ状態となってパフォーマンスを大きく落とすことにつながります。
そんなエネルギー切れを予防するために重要な役割を担う事になるのが、糖質と並ぶ重要なエネルギー源となる脂肪です。
脂肪も重要なエネルギー源のはずですが・・・
脂肪はグリコーゲンと違って、いい意味でも悪い意味でも身体に多く溜め込むことができ、よほどのことがない限り枯渇する事はありません。
ただ問題はグリコーゲンに比べると分解されるのが遅く、言い換えると脂肪は燃焼効率が非常に悪く、なかなかエネルギーとして変換されてくれません。
そのため走っている最中には、脂肪がなかなかエネルギーに変わってくれないため、グリコーゲンの力を頼らざるを得ず、結果としてグリコーゲンの枯渇を早めてしまいます。
脂肪の燃焼効率を上げるには?
そんな燃焼効率がいまいちな脂肪ですが、トレーニングによって、燃焼効率を上げる事は可能です。
そんな脂肪を効率良く燃焼させるために効果的なトレーニングとしては、あえてグリコーゲンが枯渇した状態で走り、脂肪をエネルギー源として使用せざるを得ない状況をつくる方法があります。
また脂肪は運動負荷が低ければ低いほど、効率的にエネルギーとして使われやすくなるため、ゆっくりペースで走っても、脂肪がエネルギーとして消費されやすくなり、脂肪の燃焼効率が上がりやすくなります。
今の時期こそ脂肪を効率的に燃やせる身体をつくろう
上記のようなトレーニングを定期的に行うと、脂肪が分解されやすくなり、身体が脂肪をエネルギー源として優先的に使用する事を覚えます。
すると以前より身体が脂肪をエネルギーとして利用するようになるため、グリコーゲンを節約する事が可能となります。
そう考えるとフルマラソンを走りきるためには、ゆっくり走る練習や空腹の状態で走る練習もかなり重要。
・・・という事で、特にレースからしばらく遠ざかる方ほど、積極的にこうした練習を実施していくようにしましょう!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。