SWAC三重の定番体幹エクササイズメニュー「BCT」とはどんなトレーニング?
5月23日(日)に元気アップこものさん主催で開催された「BCT講習会」を受け、体幹の強化および動きづくりが、ランニングフォームづくりにおよぼす影響の程を、SWAC三重スタッフ一同再認識させられました。
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そこで「Runfeet」「セカンドウィンド四日市」の練習会や勉強会などにおいて、メンバーの正しいランニングフォームづくりや故障予防を主な目的に「BCT」を定期的に実施していく事となりました。
・・・と言ってもまだ「BCT」がどのようなトレーニングか、メンバーの皆さんも完全に理解できているわけでなく、また市民ランナーの中にはBCTをご存じない方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では、BCTがどのようなトレーニングかについて書かせていただきたいと思います。
BCTとはどんなトレーニング?
「BCT」は2013年の箱根駅伝において、昨年の19位の惨敗から奇跡とも言える優勝を成し遂げた日本体育大学が実施していた事で、世間に広く知られる事となったトレーニング。
BCTはそのトレーニングでの動きなどから、今ちょっとしたブームとなっている「体幹トレーニング」の一つと捉えられがちですが、BCT(=ベース・コントロール・トレーニング)はその名のとおり、身体の土台(体幹=ベース)をコントロールするためのトレーニング。
もう少し詳しく説明しますと、走りの土台となる「体幹」の働くべきところが、正しく働くようコントロールできるようになる事で、身についてしまったフォームのクセなどを矯正していくとともに、効率よく正しく走れるフォームづくりにもつながっていきます。
正しく実施することが最優先
体幹トレーニングというとどうしても多くの回数をこなして、筋肉をつけていく従来からの補強をイメージしてしまいますが、BCTでは回数は少なくてもいいので「正しく行う」こと、そして「実施する目的を意識」してトレーニングする事が最優先されます。
BCTでコントロールする、鍛えられる体幹まわりの筋肉は、効率よく正しく走れるフォームを作るために重要な筋肉ばかり・・・なのですが間違った正しくないやり方で一つ一つのメニューを実施しても、正しい走りのために必要な筋肉はほとんどつかず、余分なところに筋肉がついてしまって身体のおもりを増やしてしまうだけ・・・
さらに間違ったやり方でBCTを実施し続けていると、フォーム作りにおいても悪いクセが定着してしまうリスクも高まってしまいます。
そこで最重要視すべきは、やはり正しい動きでBCTを実施する事。
正しい動きで、鍛えるべき筋肉を意識して一連のBCTメニューを継続していくと、自分の走りのクセや体幹の弱い部分が明らかになり、さらに継続していく事で正しく身体をコントロールする感覚が身についてきます!
最大の目的は走る身体を再教育
ランニングを今続けていらっしゃる方で、走り方を教わった方は少ないのでは?
そのため自己流の走りのままランニングを継続されている方の中には、悪い走りのクセなどが自然と身についている可能性もあります。
そんな悪いランニングフォームのクセなどに気がついた時は、一度基本に立ち返って、BCTを実施していく中で意識的に正しい土台(体幹)の動きに矯正。
これを継続していくことで無意識に正しいフォームで走れるよう「走る身体を再教育」する事が、BCTの最大の目的となります。
一度ついてしまったフォームのクセはそう簡単に矯正できるものではありませんが、BCTで正しい動きを意識し続けることができれば、必ず正しく美しく効率よく走れるフォーム作りにつながっていく!
そう信じてこれからの夏場、Runfeet・セカンドウィンド四日市では継続的に練習メニューにBCTを取り入れていこうと考えています!!
BCTについて詳しくはこちらの書籍で紹介されています
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合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。