走り込みシーズン初期のタイミングにおすすめの「時間走」
今日9月6日のSWAC四日市の土曜練習会は、伊坂ダム周回の3.6キロコースを使用しての「2時間走」を実施しました。
9月に突入して、これから秋のレースシーズンが近づくにつれて、走り込む距離を徐々に増やしていきたい時期に差し掛かってきます。
ただいきなり走る距離を増やして練習の負荷を上げすぎてしまうと、故障の大きな要因になるとともに、がんばり過ぎの反動からモチベーションの低下にもつながりかねません。
そんな今の時期にスタミナ強化を目的とした走り込み練習として、おススメのメニューが「時間走」。
時間走とは、その名のとおり走る時間を決めて走り続ける練習です。
走り込み練習というと、走る距離を決めて走り続ける「距離走」を思い浮かべられる方が多いと思いますが、距離走だとどうしても自分の走っているペースが気になって、ついつい走るペースを上げてしまいがち。
レース本番まで残り2〜3週間くらいの直前期になってくると、こうしたペースを意識した練習も大切になってくるのですが、これから走る距離を徐々に増やしていこうという今の時期には少し負荷の大きい練習になりかねません。
それに対して「時間走」だと、決められた時間まで走り続ける事に意識を持っていけるため、ペースをそれほど気にせずに走り続ける事ができます。
また走力の異なるランナーが集まる練習会では、同じ距離を走る距離走だと速いランナーが走り終えてから、最後のランナーが走り終わるまでにかなりの時間がかかってしまう事があります。
ゆっくりペースで走っていたはずのランナーの方にとっては、その事が大きなプレッシャーになってしまい、後半無理なペースアップを強いられてしまう可能性もあります。
それに対して「時間走」では、練習終了時間はみんな同じのため、あらゆる走力のランナーが嫌なプレッシャーを感じずに、走り続ける事ができます。
そしてさらに伊坂ダムコースにおいては、走るペースをそれほど気にせずに走らざるを得ない理由があります。
それが伊坂ダムコースに3カ所ある傾斜のきつい坂道の存在。
この坂の前ではよほど坂道に強いランナーの方でない限りペースを落とさざるを得ず、走るペースの事からむしろ目を背けたくなる程です・・・
ただそんなきつい坂を走る事になる分、このコースを定期的に走っていらっしゃるランナーの方は、力をつけていくのが早いように感じます!
長い距離を走り続けるために一番大切な事は、なにより「長い距離を走る事に慣れる事」。
その慣れを得るために、特に最初の時期はプレッシャーからできるだけ開放された環境で、練習していきたいもの。
そんな走るペースなどのプレッシャーをそれほど感じずに走り続ける事ができる「時間走」。
これから走り込む距離を増やしていこうとお考えの方は、ぜひ練習メニューに組み込んでみて下さい!!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。