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ランニングの着地衝撃が身体を丈夫にしてくれる3つの理由

ランニングでかかる着地衝撃は平地で体重の3倍近く、くだり坂では体重の5倍近くとかなり大きいものとなり、時に身体の故障につながる大きな要因となります。

それと同時に着地衝撃がもたらす適度なメカニカルストレスは、身体を丈夫にするために大切な筋肉や骨を強くする働きもあると言われています。

今まで怪我の要因としか考えていなかったはずの着地衝撃も、「身体を丈夫にしてくれるなら受けられる!」・・・という方も多いのでは?

そこで今回の記事ではランニングの着地衝撃が身体を丈夫にしてくれる3つの理由について見ていきたいと思います。

 

1.筋肉の合成を促してくれる

身体を丈夫にする上で、まず鍛えたいと考えるのが筋肉。

筋肉を構成する筋繊維には「インテグリン」というセンサーがあり、着地衝撃を感知すると筋肉の合成を促してくれます。

筋肉を作るタンパク質は常に合成と分解を繰り返していますが、合成を促進させると筋肉は肥大して、より強い筋肉となります。

 

2.骨の合成も促してくれる

身体を丈夫にするために筋肉と同様に重要となるのが骨。

骨に着地衝撃のような強めの刺激を与えるとミクロレベルのヒビが入り、ヒビが入ると骨を合成する「骨芽細胞」の働きが活性化する事によって、骨の合成を促してくれます。

骨の土台となるタンパク質は筋肉と同様に合成と分解を繰り返していますが、合成されると骨はより強く、丈夫になります。

 

3.骨にミネラルを沈着させてくれる

骨はタンパク質の土台にカルシウムなどのミネラルが固く結晶してできたもので、骨からミネラルが減っていくと、骨密度が低くなってしまい、骨粗しょう症などの病気にもなります。

ランニングでの着地衝撃で筋肉が収縮する際に、骨にはわずかなたわみが生じ、そのたわみに圧力が加わると、電気が生じます。

この発生した電気はカルシウムなどのミネラルを引き寄せてくれ、骨に沈着させる働きを持ちます。

ミネラルが骨に沈着すれば、当然の事ながら骨からミネラルは減りにくくなり、骨密度も高くなって、結果として骨が丈夫になります。

 

無重力に近い宇宙でもランニングは必須

上記のような理由より筋肉や骨を丈夫にしてくれる働きのある着地衝撃を生み出す一番の要因は重力。

その重力がほとんどない宇宙空間では着底衝撃がなくなるため、分解が合成を上回ってしまって、筋肉や骨を弱くします。

そのため宇宙飛行士が長期滞在する国際宇宙ステーションでは1日1時間ほどのランニングが行われているとの事。

そう考えると着地衝撃は身体を丈夫にするためには、ありがたい体への刺激!

ただし過度な衝撃は当然怪我にもつながりますので、適度な運動で、適度な衝撃を受ける事を意識して走るようにしましょう!!

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