ペース走で得られる3つの効果
今日のSWAC四日市・水曜夜の定期練習会メニューはペース走でした!
ペース走がどのようなトレーニングかについては「ペース走とはどんなトレーニング?」の記事でも書かせていただいたのですが、このペース走はSWAC四日市の数多くある練習メニューの中でも最も重要視されているトレーニングです。
ペース走はスピード練習にもスタミナ練習にも最適でまさにマラソントレーニング最強の万能トレーニングなのですが、今回の記事では「ペース走を実施することでどのような練習効果が見込めるか?」ということについて書かせていただきます!
ペース走は設定ペース次第ではスピード、スタミナどちらも身につけることができますので、言ってしまえばマラソンに必要な能力全てを鍛えられるトレーニングですが、今回の記事で特に強調したい練習効果として挙げさせていただくのは下記の3つです。
1. ペースコントロール能力の強化
2. ATペースの把握
3. ATペースの底上げ
そのひとつひとつを見ていきますと・・・
1. ペースコントロール能力の強化
ランニングで最も効率よく走る方法は一定のペースを維持して走り続けることです。
同じペースで走ることが最もエネルギー消費の効率がよく疲れにくい走りにつながるのですが、いざ同じペースを維持して走ろうと思うと結構難しいもの。
そこでペース走を実施する際は一定の距離ごとに時計を見てペースを常に意識して、同じペースを維持することを心がけることで自然とペースコントロール能力は自然と磨かれていくこととなります。
2. ATペースの把握
ランニング・マラソンで最重要キーワードと言われるのがATペース。
このATペースについては詳しく説明すると長くなってしまうため、今回はマラソンコーチの大御所リディアード氏の言葉を借りて「走り終えたとき、心地よく疲れているが、もう少し速く走ろうと思えば走れた」くらいのペースとだけさせていただきます。
このATペースの把握はレース本番での走りを大きく左右する最も重要な事項・・・ですがこのペースを把握するのは特に初心者の方にはかなり難しく、言ってしまえばいろいろなペースで走っていくなかで把握していくしかありません。
そんなATペースを把握するために、一定のペースを維持して走るペース走はベストのトレーニング。
後半失速してしまったとすれば走っていたペースはATペースより速かったということ、そして後半余裕がありすぎたとすればATペースより遅いペースで走っていたということ。
その絶妙のさじ加減をペース走で身につけていくことが出来ます。
3. ATペースの底上げ
またまたATペースについてですが、このATペースはATペースギリギリのところで走り続ければ走り続けるほどアップしていきます。
このATペースが底上げされていくと、同じペースで走っていても余裕度が大きく異なってきます!
そんなギリギリのペースを維持するためには、同じペースを維持して走り続けるペース走がまさにベストのトレーニング方法と言えます。
以上のようにマラソンである意味最も大切なペースコントロール能力とATペースの底上げの2つが期待できるペース走ですが、1人で実施するにはかなり難しいトレーニング。
ですのでこのペース走を実施する際は、ランニングクラブの練習会に参加するもしくは走力の近いランナーの方と一緒に実施するのが一番効果的なペース走になり得ると思います!
そんなペース走を実施する際の注意点は実施前にウォーミングアップをしっかりしておくこと。
ビルドアップ走と違って最初から少し速めのペースで走り始めるペース走の場合、実施前に十分身体を温めておかないと最初に身体に負荷がかかりすぎてペースを保てない・・・ということになりがちです。
ですのでペース走をより効果のあるものにするためにはアップを十分に行う、そしてなによりペース維持を常に意識して走る、この2点を十分留意して実施すればペース走の効果はより大きなものが期待でき、レースでの結果に直結することは間違いありません!!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。