残暑厳しい時期の走り込みにロング走が最もオススメな理由は?
秋のフルマラソンのためには8月半ばから走り込みが必要
8月も半ばを過ぎ、秋のレースシーズンが確実に迫ってきました。
特にフルマラソンに挑戦される方は、レースの3ヶ月前あたりから走り込みが必要という事で、そろそろ練習で長い距離を走るメニューを定期的に入れていく必要があります。
ただ今の時期はまだまだ暑く、特に今年はかなり蒸し暑くと、フルマラソン目標ペース(もしくはすこしゆっくりのペース)で走る距離走を実施するにはかなりきついシーズンと言えます。
残暑厳しい8月末からの走り込みにはロング走がオススメ
ベースボールマガジン社
売り上げランキング: 422,159
そこでまだまだ残暑が続きそうなこれからの時期にオススメなのが「ロング走」。
ロング走とは世界的ランニング専門書名著の一冊アドバンスト・マラソントレーニングによるとフルマラソンのレースペースより10〜20%前後遅いペース、いわばジョギングペースで1時間半以上続けて走る練習です。
ロング走ではマラソンでの最大のエネルギー源となるグリコーゲンを身体に蓄積できる能力や、脂肪をエネルギー源として有効利用する能力を高めるなど、マラソンにおいて最も大切な基礎的な能力を高める事ができます。
また夏場にこそ鍛えておきたいランニングエコノミーの向上にもつながると言われています。
暑い時期でもジョギングペースならある程度の距離を走ることはできる!・・・という方は多く、その事が何より8月末からオススメの大きな理由となります。
夏場にはLSDよりロング走がオススメな理由
よく似た練習にLSDがありますが、LSDはロング走よりさらにゆっくり、いわばスロージョギング(ジョギングよりももっとゆっくりのペース)で走る練習。
LSDでもいくつかの練習効果が見込め、またかなりゆっくりペースで余裕を持って走れるため、夏場にはオススメなのですが、夏場の走り込みにはロング走のがオススメです。
その理由はLSDはかなりゆっくり走る練習のため、フォームがつい縮こまってしまいがちだからです。
今の夏場の時期はヒルトレーニングやレペティションなどでフォームの改善にもつなげたい時期。
・・・なのですが、LSDを実施する事でそのフォーム改善の取り組みが停滞してしまうリスクがあります。
ロング走の上限は?
アドバンスト・マラソントレーニングによるとロング走の上限としては、34〜35kmまでと書かれています。
ただ今の暑い時期に30キロを超える距離を一度に走るのは自殺行為のため、8月の間のロング走はどれだけ走っても上限は2時間までにとどめておいた方がよさそうです。
また暑さに弱い方は、無理は絶対に禁物で、きついと感じたら途中で休む、もしくはやめる意識も大切。
ロング走の目的は何よりマラソンを走りきるための土台を作る事である事を十分理解して、とにかく無理のない範囲で走りこむようにしましょう!!
ロング走に関する関連記事
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。