フルマラソンを走るために大切な30キロ走で期待できる3つの練習効果
いよいよ今日より10月がスタートと、秋のレースシーズンもごくごく間近まで近づいてきました!
そんなレースを目前に控えた方が、「フルマラソン前の定番練習」としてレース前に1〜2度は必ず実施しておきたいのが30キロ走。
その練習効果ほどを見ていきますと・・・
1.長い距離・時間を走り切る筋持久力の強化
フルマラソンでは「途中息切れして失速した・・・」という方より、「脚が途中から全く動かなくなった・・・」というランナーの方がはるかに多くいらっしゃるというのが実際のところです。
その脚が動かなくなる一番の要因となるのが、筋肉が一定以上の負荷に長時間耐える能力「筋持久力」の不足。
マラソンでは体重の3倍と言われる着地衝撃を何度も受けることになりますが、筋持久力が不足していると、筋肉にじゅうぶんな血液が行き渡らなくなってしまい、筋肉を動かすために必要なエネルギーが体内で生み出せない状況になってしまいます。
そんな筋持久力の不足を解消するために最も効果的なのはペースはそれほど上げずに、長い距離を走る練習。
特に30キロ走では十分すぎるほど長い距離を走ることになるうえ、実施後に筋肉の回復が長引くほどの疲労も残らないため、筋持久力を強化するうえで非常に有効な練習と言えます。
2.長い距離・時間を走り切る心肺機能の強化
フルマラソンでは「30キロ過ぎから全く身体に力が入らなくなってしまった・・・」という事態によく陥ります。
その理由としては酸素を運び出す血液を身体全身に送り込むポンプ機能を果たす心肺が、今まで走り慣れていない距離・時間を走る事で疲れ果ててしまい、極端にその機能を落としてしまう事が挙げられます。
30キロ走ではフルマラソンほどではないにしろじゅうぶん長い距離・時間を走り込む事ができるため、脚持久力同様に心肺のポンプ機能を維持し続ける能力を身につけるにも最適と言われています!
3.長い距離・時間を走り切るメンタルの強化
フルマラソンでは「走っている途中で心が折れて歩いてしまった・・・」などというランナーの方々の声もよく聞きます。
その大きな要因としては筋持久力や心肺機能など身体的限界が理由である事よりも、長い距離・時間を走る事に慣れていない事などから脳が疲れ果ててしまい、身体の動きを抑制するよう脳からのサインが送られてしまう事が大きいと言われています。
そんな事態になる事を予防するために30キロ走を実施しておくと、長い距離・時間を走る事に脳を慣らす事ができ、脳から発信される「もう無理・・・」サインを出しにくくする効果も期待できます!
疲労を長く残さないためには30キロが上限
フルマラソンの距離は42.195キロと本来であれば、同じ距離を走っておく練習もしておきたいところですが、身体にダメージを残しやすく故障の大きな要因ともなるため、レースシーズンに実施するのは30キロが上限と考えてまず間違いありません。
ただ30キロでもじゅうぶんな疲れが身体に残ってしまうため、フルマラソン本番でいいパフォーマンスを発揮するためには、レース本番の3週間前までに実施しておきたいところです。
30キロ走のみならず、マラソンではしかるべきタイミングで、やるべき練習をしっかりとやっていく意識を持つ事が大切!
適切なタイミングに、フルマラソンに効果大と言われる30キロ走を実施しておく事で、フルマラソンを気持ちよく完走するための能力をしっかり蓄えておきましょう!!
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合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。