湿度の高い日のランニングがかなりきつい理由とその対策

気温が高い日より湿度の高い日の方が危険?
今年の夏は気温こそそれほど上がらないものの、とにかく湿度が高い日が続いています。
湿度の高すぎる天候は、ある意味気温が上がりすぎた日よりも厄介で、走っていても本当にペースが上がってきません。
それどころか身体に熱がこもる熱中症のリスクも高くなり、最悪生命の危険にもなりかねません。
湿度の高い日に走るのがきつい理由
夏場のランニングで上昇してしまう体温を、冷ます働きがあるのが汗。
湿度が低い日だと、かいた汗は蒸発し、気化されます。
この蒸発の際には皮膚表面の熱が使われ、そのおかげで体温が下げられるのですが、実は夏場のランニングはこれが大きな救いとなります。
一方湿度が高い日は、汗がなかなか蒸発しないため、体温も下がってくれません。
この汗が蒸発しない事により、身体の中に熱がこもり、オーバーヒート状態になってしまう事が、ランニングの大きな妨げになっています・・・
湿度の高い日のランニングでの対策は?
夏場の暑さ対策といえば、まず思い浮かぶのが給水。
・・・ですが湿度の高い日の一番の問題は、汗が蒸発しない事であると考えると、給水だけでランニングで体内にこもった熱を冷ますのは少し無理があります。
そこで給水以外に下記対策が必要となってきます。
①熱がこもりやすい部位を直接冷やす
給水による熱を冷ます効果が限定的なら、直接熱のこもりやすい場所を冷やすしかありません。
・・・という事で湿度の高い日は、走っている最中でも冷えた水をかけたり、アイシングをするなどで、身体にこもった熱を直に冷ます意識も必要になってきます。
②頻繁に汗をぬぐうようにする
蒸発しない汗は、皮膚にバリアをはるような形となり、熱を奪ってくれません。
そこで湿度の高い日はタオル(冷えたものだとよりよい)などを用意して、給水時などに頻繁に皮膚にまとわりつく汗を拭うようにしましょう。
③服装にも気を使う
蒸発しない素材のウェアは、さらに身体の熱をこもりやすくしてしまいます。
そこで湿度の高い日は特に吸湿性、通気性の良い素材のものを選ぶよう心がけてください。
また帽子も夏場のランニングでは必須と言えます。
湿度の高い日のランニングは万全の準備で
湿度の高い日のランニングはかなりリスクが高く、やめておいた方がいい・・・というのが実際のところだったりします。
ただマラソンでは練習を継続することが何より大切で、夏場も練習を継続させるには、湿度の高い日のランニングも避けて通ることはできません。
・・・とは言っても無理な練習をして身体を壊してしまっては、練習の継続もできなくなってしまうため、湿度の高い日は万全の熱中症対策をもって走るよう心がけてください!

合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。