30キロ走前日におススメのプチカーボローディング
マラソンにおいてランナーのメインとなるエネルギー源は、糖質は主にご飯やパン・麺類そしていも類などから摂取する事ができる「糖質」です。
糖質は食事などで体内に摂取されると、まずは肝臓や筋肉に「グリコーゲン」として蓄えられます。
そして蓄えられたグリコーゲンは、走ったりと身体を動かしている時にブドウ糖(グルコース)に分解され、その過程でエネルギーが発生します。
血液中のブドウ糖は「血糖」と呼ばれ、ランナーの全身の筋肉にエネルギーとして送り込まれます。
そんなランナーにとって重要なエネルギー源となる糖質ですが、成人の方が体内にグリコーゲンとして蓄積しておけるのは肝臓に70g、そして全身の筋肉に400g、合わせて460gほどと言われています。
ちなみにグリコーゲン1gは4キロカロリーのエネルギーがあるため、成人の方が蓄えておけるグリコーゲンによって消費できるエネルギーは1800キロカロリー前後となります。
ただしこの460gという数値は、十分に糖質を摂取した食生活をおくっている方が蓄えておける数値で、通常の状態では肝臓に70g、そして全身の筋肉比は300g前後、合わせて360gほどと言われているため、消費できる消費カロリーは1500キロカロリーに満たない数値となります。
一方でフルマラソンで消費されるとされているエネルギーは1600〜2000キロカロリー、そして30キロ走では1500キロカロリー前後と言われています。
なのでフルマラソンはおろか、30キロ走においてもペース配分を誤ったりすると、体内のグリコーゲンが枯渇して、エネルギー切れを起こしてしまう可能性があります。
そこで30キロ走前におススメなのがプチカーボローディング。
通常カーボローディングと言いますと3日前からいつもより多めに炭水化物を摂る食事法の事ですが、プチカーボローディングは長い距離を走る前日だけいつもより少し多めに炭水化物を摂取する方法です。(その分おかずは減らす方がベターです)
カーボローディングでは3日間にわたって炭水化物を多めに摂る事となるため、体重もついつい増えてしまいがち・・・
ですが、プチカーボローディングであれば、必要以上に体重を増やさず、それでいて30キロを走り切るための糖質は十分蓄えておく事ができます。
レース直前の30キロ走ではできれば万全の走りで、本番に向けての自信をつけておきたいもの。
そんな自信を手に入れていただくためにも、体内のエネルギーは満タンの状態で、30キロ走にのぞむようにしましょう!!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。