ランナーの大敵・貧血対策(トレーニング編)
これから徐々に涼しくなっていくであろう今の時期よりSWAC四日市の定期練習会ではスタミナ養成のために長い距離を走りこむ練習を増やしていきます。
長い距離を走りこむということは必然的にトレーニング量が増えていくことになりますが、それと同時に心配になってくるのが特に女性に多いように感じる貧血対策です。
貧血になると身体全体に酸素がうまく運ばれなくなり、体内でエネルギーが生み出されない状態になってしまいます。
そうなるとせっかく頑張って練習を続けても身体に力が入らない状態になり、また疲れやすくなったり、頭痛、動悸、息切れ、めまい、たちくらみなどの原因となったりと思うように走れない状態になってしまいます。
SWAC四日市の中にも昨シーズンのレース本番間近になって貧血に苦しみ、思うように練習で走れなかったメンバーの方もいたため、今シーズンは貧血対策もクラブとして重要な課題だと考えていました。
そんな矢先にまたまた絶妙のタイミングでランニングマガジン courir (クリール) 2013年 10月号 [雑誌]
で「ランナーのための貧血対策」なる特集が組まれていたため、早速記事を読み込むことにしました。
貧血、特にランニングでのパフォーマンスに直結するスポーツ貧血の主な要因は汗などによって鉄が体外に流れ出すことによる体内の鉄不足。
ただ単純に汗をよくかく人が貧血になるかと言えばそうでもないらしく、汗は人一倍書きやすい体質の方でも貧血に苦しんだ記憶はまったくありません・・・という方もいらっしゃいます。
そんな特別な方の話はともかく、スポーツ貧血の対策としては
・トレーニングに強弱をつける
・いろいろな食材をバランスよくとる
・高タンパク質、鉄を多く含んだ食材をとる
・良質な鉄サプリメントをとる
などなどが紹介されていました。
この中で特にクラブとして対策として考えられるのは、「トレーニングに強弱をつける」という部分。
スポーツ貧血の状態はトレーニングを休めば改善するそうですが、休んでばかりでは走力が落ちてしまうため、トレーニング内容に強弱をつけることが大切なようです。
そこでできるだけ定期練習会時の走りでメンバーの状態を確認し、日常のトレーニング状況を確認することで強弱のあるトレーニングメニューに向けたアドバイスを実施することは非常に重要であるよう感じました。
またその記事には冷え性の人は貧血になりやすいといったことも書かれていました。
体が冷えると血流が悪くなったり、関節の可動域が狭まったりするほか、内臓の機能が低下することが貧血の大きな要因となりえるようです。
・・・となると体が冷えにくい状態を保つためには日常トレーニングではウォーミングアップ・クールダウンも非常に重要!
これから徐々に涼しくなっていくことが予想できるため、涼しくなるにつれてウォーミングアップ・クールダウンのメニューを充実させていくことは、故障対策のみならず貧血対策にもつながるよう感じました。
・・・というわけで今回は主にトレーニング面における貧血対策を考えてみましたのですが、貧血対策でよく言われるのは栄養面からの対策。
その栄養面からの貧血対策については、別の記事にてこのブログで紹介させていただきたいと思います!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。